自分でできる栽培ガイド・マメ知識
植物のお手入れは季節ごとに少しずつ変わってきます。
植物を長く楽しむために必要なこの季節の手入れ方法をご紹介いたします。
夏のお庭管理の際には作業する人間の準備もしっかりしておきましょう。植物同様、人間も長時間太陽の下で作業を続けると、脱水症状を起こしたり、熱中症を引き起こすケースもあります。
水分をこまめに摂取し、衣類もなるべく太陽の光を反射する白っぽいものがいいでしょう。帽子はもちろんのこと、少し暑苦しいかもしれませんが、長袖を着用したり、首回りにタオルを巻くだけでも予防できます。
今月の水やり
8月はとにかく水切れをさせない事を重点的に考えましょう。
水遣りは午前中の涼しい時間帯、もしくは夕方の涼しい時間帯に。日中の日差しの強い時間帯に水をやっても、すぐに乾いてしまいます。但し、日中でも観葉植物などがぐったりしていたら、直射日光が当たらない日陰の涼しい場所にすぐに移して水遣りを行うようにしましょう。
水遣りの際の注意点としては、遣った水が土をはねて葉に泥がつかないようにしましょう。葉が泥で汚れると病害虫の原因になる場合もあります。
また、旅行や帰省などで家を空ける際は、必ず留守中も植物の水を切らさない配慮をしておきましょう。
観葉植物の置き場所について
室内の場合は風通しがよく直射日光が当たらない場所に置くのがいいでしょう。また冷房が効きた部屋は意外と乾燥していますので、霧吹きなどで葉に水を吹きかけてあげて乾燥を防いであげましょう。また観葉植物の葉焼けには注意しておきましょう。日光を好む植物でもこの季節の光は強すぎる場合もあります。葉焼けしたものをすぐに切り落とします。
今月の肥料
庭の花木にはお礼肥えを与えます。有機肥料でも化成肥料でも構いません。
お礼肥え・・・美しく咲いてくれた花木に「ありがとう」という気持ちをこめて、来年も美しく咲いてくれるよう「肥え=肥料」を施す事をお礼肥えと言います。
育成中の植物は10日~2週間に1度程度液肥をやります。暑い季節はいつもよりも薄めの液肥を与えるのがポイントです。
今月の選定
この季節はあっという間に成長しますので、枝が茂ってしまいます。風通しが悪いと、その部分だけジメジメした空気がこもって病害虫の原因にも繋がります。また採光がとれない状態になっていると、樹冠の中の枝葉や木の下に植えてある草花の成長の妨げとなりますので通風と採光確保のための剪定を行います。
また、切り落とさなかった枝が成長すると伸びてきたときに樹形が崩れますので、そういった部分の枝先も少し切っておくといいでしょう。
剪定時には、その枝に新芽がないか必ず確認してから行いましょう。
今月の病害虫対策
枝葉が込み合った状態は害虫が活動しやすい環境です。剪定せずに放置しておくと、アブラムシやカイガラムシが多く発生してきます。害虫の排泄物は、植物の病気の原因ともなります。とくにカイガラムシは繁殖すると大変です。しっかりこそげ取りましょう。
ハダニ類が植物の葉に発生すると、被害を受けた葉は白っぽくなります。さらに被害が拡大すると、葉が落ちてしまう原因となります。ハダニは種類が多いので、殺ダニ剤を使用する際は、発生しているハダニの種類に合ったものを使用するようにしましょう。
どう手をつけていいのかわからない、そんな時はがーでんパパまでご相談ください。
今月の植物
8月によく見かける植物と言えば、「アキノキリンソウ」「サルスベリ」「ヤナギラン」。残暑厳しい季節ですが、色鮮やかに咲き乱れます。
アキノキリンソウ (キク科アキノキリンソウ属)
サルスベリ (ミソハギ科)
ヤナギラン (アカバナ科ヤナギラン属)