自分でできる栽培ガイド・マメ知識
植物のお手入れは季節ごとに少しずつ変わってきます。
植物を長く楽しむために必要なこの季節の手入れ方法をご紹介いたします。
9月は台風のシーズン。台風情報をキャッチした時は植木の状態を確認し、風圧による被害を受けない気配りをしてあげましょう。特に植え替え直後の木々には注意が必要です。支柱をしっかり立てておきましょう。また風通しをよくするために、枝や葉を減らしておくのも効果的です。
今月の水やり
この季節になると夏場のような過度な水遣りは必要ありませんので、徐々に量を減らしていくのがいいでしょう。土の表面が乾いたら水やりをします。夏の間の水やりで鉢土が固くなっている場合があります。そんな時は割り箸などで表土を軽く刺して、土をほぐし、水が浸透しやすいようにしてあげましょう。
夏の間日陰に置いていた鉢植えは、9月中旬には日向へ移動しましょう。ものすごく晴れた日に急に日向に出すと日焼けすることもありますので、曇りの日からだんだん慣らします。
今月の肥料
夏の間花を咲かせた花木にはお礼肥えを与えます。有機肥料でも化成肥料でも構いません。
お礼肥え・・・美しく咲いてくれた花木に「ありがとう」という気持ちをこめて、来年も美しく咲いてくれるよう「肥え=肥料」を施す事をお礼肥えと言います。
真夏に肥料を控えていた植物にも、9月中旬を過ぎて生育が始まったら施肥を再開しましょう。ただし、最初は薄めを少しにします。
今月の選定
生垣の刈り込みは上のほうの枝は強く、下のほうは弱めにするのがコツです。 四角く生垣を刈り込む場合はまず上面を揃えるといいでしょう。上面を水平にきれいにそろえるには、紐か縄などを必要な高さのところに張り、この線に合わせて刈るとうまくいきます。
今月の病害虫対策
9月とはいえ、時には乾燥した気候もしばしば。ハダニには要注意です。予防策としては、水遣りの際に、葉の裏にも水をかけるようにしてやると効果があります。
そして涼しくなってくると今度はアブラムシなどがまた目立ってきます。コガネムシの幼虫が根を食い荒らす被害が現れるのもこの季節。毎日の水やり時によく観察して、早めに発見して駆除し、できるだけ薬剤を使わないようにしましょう。
台風などの影響で長雨の時期にはうどんこ病や灰色カビ病が出やすくなります。それもよく観察しておきましょう。
どう手をつけていいのかわからない、そんな時はがーでんパパまでご相談ください。
今月の植物
9月によく見かける植物と言えば、「コスモス」「キク」「キンモクセイ」。残暑厳しい季節ですが、色鮮やかに咲き乱れます。
コスモス (キク科コスモス属)
キク (キク科キク属)
キンモクセイ (モクセイ科モクセイ属)